女性の中でデリケートゾーンの臭いが気になって仕方がない、という意見はしばしば聞かれます。
その中でも生理の前に臭いがきつくなる人もいれば、生理中の臭いが気になるという方もみられます。
《目次》気になるところから読む!
デリケートゾーンが生理前に臭いがきつくなる原因
生理前にデリケートゾーンの臭いがきつくなってしまうのは、おりものにあります。
おりものの量は一定していなくて、生理後の卵胞期に少しずつ増加していきます。
そして量がピークになるのが、生理と次の生理のちょうど中間にあたる排卵期です。
そして黄体期に入ると徐々におりものの量は減少していって、生理前になると再び量はピークに達する、このサイクルを繰り返しています。
おりものの量が増える排卵期は臭いに注意
生理前はおりものの量が多くなるので、どうしてもそのほかの時期と比較すると臭いが強めになってしまいます。
生理前の臭いがきつくなる人の特徴として、少し酸味がきつくなる点が挙げられます。
人によって生理前におりものの性質が若干変化するケースもあります。
例えば通常は水っぽい、さらさらしたおりものなのに、少し生理前になると粘り気が強くてゼリーのような感じになる人もいるでしょう。
そのほかには生理開始の数日前くらいから、おりものに血が混じるという人はいませんか?
これは生理が本格的に始まる前に経血が微量出てしまうことが原因です。
このようなおりものの出ることは十分考えられますので、別に異常と受け取る必要はありません。
ちなみに血液が混じる場合、経血のために臭いがきつくなってしまうこともあり得ます。
生理中に臭いがきつくなってしまう…その原因は?
生理中にデリケートゾーンの臭いがきつくなってしまうという方はいませんか?
生理中の場合、経血が臭いの原因と思っていいでしょう。
しかし本当のところ、経血そのものは本来無臭のはずです。
ですから膣から出た直後の経血の臭いをかいでも何も感じないはずです。
ところが経血が体外に出て、空気に触れることで酸化が進んでしまいます。
酸化の進んだ経血は雑菌にとって格好のエサになります。
結果的に経血の中で雑菌が繁殖してしまって、きつい臭いになってしまうのです。
生理時のナプキンやタンポンが臭いの発生の元に
プラス生理中の対策が臭いをきつくしてしまうことにもなりかねません。
皆さん生理中はナプキンやタンポンを利用するはずです。
こうすることで経血をパッドに吸収させ、下着が汚れないようにしているでしょう。
実はこのナプキンやタンポンを使うことが臭いを強める要因になりかねません。
ナプキンやタンポンを使うと膣の通気性が悪化します。
このため、蒸れたような状態になります。
先ほど紹介した経血を餌にする雑菌は通常、高温多湿を好みます。
ナプキンやタンポンで密閉させるとますます増殖して、臭いがきつくなってしまいます。
特にタンポンよりもナプキンは空気に触れるものなので、こまめに取り換えないと臭いがきつくなってしまいます。
そのほかにも下着が小さく、締め付けの強いものを使っているとますます通気性が悪化してしまいます。
臭いが強くなるのはホルモンの仕業でもある
さらにホルモンバランスが生理中は通常とは異なります。
その結果、アポクリン腺という汗腺の一種が活性化されます。
アポクリン腺はワキガの原因となる汗腺で、デリケートゾーンにも存在しています。
このアポクリン腺から汗が大量に出ると、この汗の中には雑菌のエサになるたんぱく質や脂質が多く含まれています。
その結果、雑菌が繁殖して、生理中に臭いのきつくなることがあるわけです。
生理中に臭いを気にせず過ごしたい!すぐできる対策は?
このように生理の前後にデリケートゾーンの臭いが気になって仕方がないという人も多いです。
臭いを気にせずに過ごしたければ、以下で紹介する対策を講じてみるといいでしょう。
正しいデリケートゾーンの洗浄方法をマスターする
デリケートゾーンのにおい対策の基本中の基本は清潔に保つことです。
そこでお風呂に入った時にていねいにデリケートゾーンを洗浄することです。
清潔にしようと思うと、ごしごし強く洗ってしまう人も出てくるでしょう。
しかしこれは大きな間違いです。
ごしごしこすり洗いをすると、デリケートゾーンの粘膜を逆に傷つけてしまう恐れもあります。
そして強く洗ってしまうと皮膚が乾燥してしまいます。
すると皮脂の分泌が多くなって、この皮脂を餌にする雑菌が帰って繁殖し、臭いがきつくなってしまいます。
ですからデリケートゾーンの理想的な洗い方は、やさしく丁寧に洗うことです。
実はデリケートゾーンには自浄作用があって、雑菌の増殖を抑制する働きがもともとあります。
ですから強くごしごし洗う必要はないです。
デリケートゾーンを洗う際には、市販のせっけんやボディソープではなく、専用のせっけんを使うのがおすすめです。
市販のせっけん・ボディソープでほかの部位を洗うのはいいですが、「デリケート」ゾーンというだけあって、ほかの皮膚よりも繊細です。
このため市販ではデリケートゾーンの場合、刺激が強すぎるかもしれません。
通販サイトなどで取り扱っている専用のせっけん・ボディソープを使ったほうが、デリケートゾーンをやさしくいたわりながらケアできます。
ビデ機能の使い過ぎに注意すること
商業ビルやオフィスのトイレでも洗浄機能のついているものは多いです。
生理中はトイレをするたびにビデ機能でデリケートゾーンを洗浄している人もいるでしょう。
ところがこれがかえって逆効果です。
先に紹介したようにデリケートゾーンにはもともと自浄作用があります。
洗いすぎてしまうと、かえってこの自浄作用を弱めてしまう恐れがあります。
ビデを使用するのはほどほどにしたほうがいいでしょう。
デリケートゾーンの通気性を確保することが臭い対策に
生理の際の臭いは通気性が悪化して、雑菌が繁殖してしまうことに原因があります。
そこで通気性を確保して、雑菌が繁殖しにくい環境を作ることが大事です。
ナプキンは布製のものを使用すべし
生理中ナプキンを使用しているのであれば、紙ナプキンよりも布ナプキンのほうがおすすめです。
両者を比較した場合、布ナプキンのほうが通気性に優れているからです。
紙ナプキンも商品開発が進み、通気性も向上しています。
しかしそれでも布ナプキンのほうが一枚上手です。
またナプキンにこだわりがなければ、タンポンにスイッチするのもおすすめです。
タンポンは膣をカバーするのではなく、中に入れて内部で経血を吸収してくれます。
つまり経血が酸素に触れるチャンスを少なくでき、雑菌の繁殖を抑制できるわけです。
こまめにナプキンを交換すること
通気性に優れ、経血の吸収効率も高いナプキンはあります。
しかしどんなに優れたナプキンでも長時間同じものを使い続けると、やはり雑菌が繁殖して臭いがきつくなります。
そこでナプキンをこまめに交換することも臭い対策といえます。
一般的に経血が出てから3時間くらい経過すると、雑菌の繁殖が顕著になるといわれています。
ですからそれよりも前、すなわち1~2時間に1回くらいのペースでナプキンを交換するのがおすすめです。
また経血の量は生理3日目以降には減少傾向になります。
このため、汚れていないからそのままにしている人も多いでしょう。
一見汚れていなくても経血は多少なりとも出ています。
長時間同じものを使っていると雑菌が繁殖します。
経血がついているのならこまめに取り換える意識を持つことも大事です。
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